私たちの体には、体内時計があります。
その時計にはリズムがあって、1日2回眠気のピークが訪れます。
1回目は午前3時~5時ごろ。
スリーマイル島原発事故(午前4時)、インドのボパール化学工場の大爆発(午前0時15分)、チェルノブイリ原発火災(午前1時23分)など。
現場の責任者や技術者の睡眠不足が原因で、極度に疲れている時間帯であることに加えて、眠気が強くなった時間帯に起きた大事故でした。
交代勤務の場合は、眠るわけにはいかないと思いますが、そうではなくて、徹夜で仕事をしなくてはいけないけど、この時間帯に眠気に襲われた場合、思い切って90分くらい仮眠をとってしまうのが賢明です。
睡魔と闘いながら朝方まで仕事をこなすより、短時間の仮眠をとってスッキリした頭で仕事にとりかかった方が効率よく仕事をすることができます。
2回目の眠気のピークは、午後1時~3時。
この時間は、お昼ご飯を食べたという理由で眠たくなるだけでなく、もともと体に備わった体内時計のリズムで眠くなる時間帯でもあります。
昼食後は眠くて眠くて仕事に集中できない、という方には、短時間の仮眠をおすすめします。
ただし、たくさん寝ればいいかというとそうではありません。
間違った昼寝の仕方では、かえって仕事のパフォーマンスの質や、夜の睡眠の質を落としてしまいますので、ご注意ください。
午後の仕事のパフォーマンスが上がる昼寝のポイント
・12時~15時までの間・・・これより遅い時間だと夜の寝つきが悪くなります
・30分以下・・・これより長く寝るとスッキリと目覚められない、夜寝つきが悪くなります
・仮眠をとる前にカフェインをとる・・・カフェインの覚醒効果はとってから15分から30分くらいで発揮されます。昼寝の前にコーヒーや緑茶などカフェインの含まれるものを飲むと、起きたときにちょうど覚醒効果が発揮されて、スッキリ目覚められます。
眠気が訪れる時間帯を知り、上手に仮眠をとりいれて、仕事のパフォーマンスの質をあげていきたいですね。