朝起きたときから頭が痛い。
しょっちゅう頭痛がするので、いつもかばんに頭痛薬を持って外出している。
生理の前は特にひどくて、できれば仕事に行きたくない。
こうやって、何年も、頭痛とつきあってきている方も多いと思います。
お店に来られるお客様も、ほとんどが頭痛持ち。
ひどい痛みに耐えかねて、どこか悪いのではないかと、病院で脳の検査をしてもらったことがあるお客様は1人や2人ではありません。
そのくらい、当店のお客様は頭痛に悩まされている方がおおいのです。
頭が痛いと、仕事に集中できなくなったり、イライラしたり、布団から出られなくなったりして、生活に支障が出ます。
月の半分は頭痛だ、という方もいらっしゃいます。
元気な日が少ないので、とても憂鬱になるそうです。
本当につらいですよね。
ところで、頭痛には種類があることご存知ですか?
お店に初めて来られるお客様に、頭痛にはタイプがあること、タイプごとに対処法が違うことをお伝えすると、驚かれます。
あなたは、ご自身の頭が痛くなったとき、どういう風に対処をされていますか?
実は、対処を間違えると、さらに痛みがひどくなるんです。
頭痛のタイプを見分けるコツを知っておくと、頭痛が起きたときに正しい対処ができるので便利です。
まず、頭痛のタイプですが、大まかに分けて3つあります。
●緊張型頭痛
「肩こり頭痛」と私のお店では呼んでいます。
1日中パソコンに向かって仕事をしたり、スマホを見たりすると肩や首がこりますよね。
ずっと同じ姿勢でいることで、筋肉が緊張して血流が悪くなります。
血流が悪くなると、老廃物が流れにくく、たまっていきます。
これが、周りの神経を刺激して痛みとなってあらわれているのが緊張型頭痛です。
●片頭痛
「ズキンズキン」と脈を打つように痛みます。
精神的なストレス、生理の前後、緊張から解放されたとき(週末など)、寝すぎ、寝不足などで引き起こされます。
血管が広がって、周りの神経にあたることで痛みを感じています。
そのため、脈をうつのと同じリズムで「ズキンズキン」と痛みます。
●群発頭痛
目をえぐられるような耐え難い痛みです。
片頭痛は女性に多いのですが、群発頭痛は男性に多く見られます。
数か月から数年に一度、数週間から数か月の間、毎日、決まった時間帯(特に夜)に激しい頭痛発作が起きます。
こちらのタイプの頭痛は必ず病院を受診して治療してください。
上のように、頭痛の種類は、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛の3種類に分けられます。
お店に来られるお客様のほとんどが頭痛でお困りですが、緊張型頭痛の方、片頭痛の方、混合型の方がいらっしゃいます。
緊張型頭痛、片頭痛どちらの頭痛であるかで対処の仕方が変わるのですが、混合型のお客様からは「今日はどっちの痛み?っていつもわからなくて困ってるんです」と言われます。
確かに、両方の頭痛をよく引き起こしていると、どう対処すればいいのか知らないと困りますよね。
それでは、頭痛の見分け方と、正しい対処の方法をお伝えします。
頭が痛いとき、お辞儀をしてみてください。
お辞儀をすると、頭の方に血液が集まっていきます。
そのときに、頭痛がよりひどくなるのが片頭痛、痛みが変わらないのが緊張型頭痛です。
片頭痛は、血管が広がって周りの神経に当たることで「ズキンズキン」と脈打つような痛みが出る頭痛です。
ということは、お辞儀をして頭の方に血液がより集まると・・・・血管がもっと広がって、もっと神経に当たるので、より痛みがひどくなります。
ですので、片頭痛が起こったときは、血流を良くしてはだめですよね。
片頭痛のときの対処法は、頭痛薬を飲んで暗くて静かな部屋で横になる、が正解です。
逆に、マッサージに行く、お風呂に入る、ストレッチする、うるさいところにいる、光やにおいがきついところにいる、などすると痛みがさらに増しますので、お気を付けください。
では逆に、緊張型頭痛の対処法はというと、緊張型頭痛はずっと同じ姿勢でいることで筋肉が緊張して血流が悪いことが原因でした。
ですので、マッサージをする、ストレッチする、お風呂に入るなどして血流をよくすることで痛みが和らぎます。
以上のことから、当店では、ご来店された際に片頭痛が起こっている方は、痛みが悪化する恐れがあるので、施術はお断りしています。
※片頭痛持ちさんでも、頭痛のない日に定期的にヘッドマッサージを受けることで、頭痛薬を全く飲まなくなったお客さまがたくさんいらっしゃいます。
頭が痛くなっても正しい対処を早め早めにして、頭痛のない生活を目指していきたいですね。